爆子のおもちゃ花火物語(線香花火)

第1話 線香花火の巻

線香花火をお求めの場合はこちら
花火師 線香花火は2種類あるって知ってる??

線香花火 線香花火2
 普通は”線香花火”って言うと、みんなは粉末の火薬を和紙でヨリを加えた物「長手(左図)」を想像する人が多いでしょう?
でも、ホントはもう一種類あるんだな。
  大阪より西で子供の頃を過ごした人は 知ってるかもしれないけど、俗にスボ手って言う線香花火が有るんだ。使う火薬の内容は同じなんだけど、水で練った火薬をイグサの穂先や藁(わら)の穂先に蒲(がま)の実のようにつけて乾燥させた線香花火。でも火を付けた後はどっちも同じ。
  だけど、火の付け方と花火が全然違うんだな。
  長手は、みんな知ってるように 撚り紙の先端を持って 火をつけるところを下に垂らして楽しむでしょ?
  スボ手は火薬のついているところを、ちょっと斜め上にして火をつけて、そのまま持って楽しむんだな。 関西より西は「スボ手(右図)」が、それより東は長手が主流だったって言われてるんだ。 でもね、今では……。
  今度 線香花火に火をつける時は ちょっこっとだけこんな事も思い出してみてね。

線香花火が・・・

線香花火1
線香花火2
線香花火3
線香花火4

 花火が戦国時代の終わり頃に「火薬の平和的利用」から生まれたものなんだけど、その流れの一つとして線香花火の種類についてお話ししたんだけど、今回は「線香花火の国産品がなくなっちゃうかもしれない!」って言うお話をします。

手に触れて、楽しめるおもちゃ花火の代表が線香花火だと思うんだ。

 ちょっと昔はみんなの家の近くでも線香花火を作ってたんじゃないかなぁ? 
勿論、花火産地の三河地区でも昭和30年代後半まではヨリの線香花火を作る職人さんがたくさん居たんだって。

 もう一つの線香花火であるスボ手牡丹が、関西より西の方にしかないのは、柄の材料となる藁(わら)スボ又はイグサの産地が比較的近くにあったからじゃないかって言われてるんだよ。 
  ちょっと昔までは たくさん居た線香花火を作る職人さんが1人、2人って減って来ちゃって・・・
  ちょっと昔には、ヨリの線香花火で3社・スボ手線香花火で2社になって・・・
  四年前には福岡県は八女市の1社(ここは両方とも作ってた)だけになっちゃたんだ。でも今年その最後の1社もお休みになっちゃたんだよね。

ああ...これで国産の線香花火は無くなっちゃうの?

・・・ どうして? 「日本人の心」って言っても良いくらいの線香花火。 そんな線香花火を作る職人さんが少なくなっちゃたのは難でなんだろう? コスト高なんだろうか? 売る場所の問題なの?花火をする側の問題かなぁ? 
もちろん私たち、おもちゃ花火業界も考え直す必要ある思ってます。 でも、ホントは「日本人の心」が、どっかいっちゃたんじゃないかなぁ?って気がしないでもない・・・ 
でも、ちょっとだけ安心して。
  お休みしてる最後の会社の技を持った会社と職人さんが頑張ってくれてるから!
  今回、その会社が、お休み前に作った商品(5年物)を『花火屋.com 』で、紹介と・販売出来ることになりました。ぜひ、ちょっと昔を思い出しながら線香花火なんてしてみてください。

『第2話 2Bクラッカーの巻』を見る